「京野菜という文化を、この先も継承していきたい」

 

~かね正青果 株式会社常務取締役/京野菜販売協同組合理事長 土明康征さん~

土明 康征(つちあき やすゆき)さん

昭和26年7月11日生まれ。京都市中京区出身。脱サラして、現在の「かね正」の基となる八百屋をご兄弟とともに始める。以来、現在に至るまで京野菜の魅力や美味しさを届けている。

▼かね正グループ

業務用卸や伝統野菜の京野菜の地方発送、レストランや洋菓子、ケーキなどを販売している。また、生産の方に特化するため、丹後の地で水菜や九条ネギ、米なども作っている。

“手に手を取って、京野菜という文化を残していく。”

Q.京野菜の基準について教えてください。

A.京都は狭い土地ながら都があって、1,200年前から「京都」という伝統や文化があります。その中の地域地域によってお寺や神社に奉納されてきた野菜、いわば「奉納野菜」がまず一番の基準になると思います。種作りから始まって、何十代、何十年と受け継がれてきたからこそです。品種改良をしているところもあるけど、やっぱり昔からのものを残していかないといけない。それが歴史を継承するってことやし、京野菜という文化を継承していきたいですね。

Q.京野菜の魅力は何だと思いますか?

A.生産者の顔が見えることと、やっぱり美味しいというのが一番。京都は野菜の産地としてはちっさいけど、春は竹の子や菜の花、夏は賀茂茄子や万願寺、秋は松茸や栗、冬は聖護院かぶらや聖護院大根。狭い土地ながら、四季が見える。野菜で四季を感じることができるんです。

Q.京野菜の課題はありますか?

A.料理屋さんに京野菜というだけではちょっと飽きてきていることが課題です。伝統野菜だけでは旬があるし、長くは受け継がれないから飽きてこられる。アクセントになるものが必要ですね。例えば、サラダに赤水菜を加える。伝統野菜だけの料理じゃなかなか食べにくいんです。

今後の課題としては、生産者の育成。面積はあるんだけど、人がいない。後継者問題があります。土日は休むってことが生産者にとったら難しいんです。だけど、みんなが協力して京野菜という文化を残していかないと、無くなっていきます。だから我々、京野菜販売協同組合は、八百屋さんだけがみんな手に手を取って共同仕入れをしましょう、という市場にしてます。この協同組合も、八百屋さんを育成する事業として作りました。

Q.京野菜がブランド化して約30年経ちますが、ブランドとして確立した経緯を教えてください。

A.元々、京野菜というものはなかったんです。昔の文献を開いてもらっても「京のお野菜」はあるけど、「京野菜」という言葉はない。そこで、京野菜の文化を確立させようと決めました。そんな中、京都府が京都の特産物を作ろうと動き始めたんです。京の伝統野菜を京都府に認定してもらって、京都ブランドとして特産物として、徐々にブームになってきました。

“生産者の方々がいるから、成立する。”

Q.お仕事をされるなかで、心がけていることは?

A.やっぱり、片方が儲けたらあかん。生産者も儲けてもらわんと。商売というのは、自分一人が儲けたらあかんと思うんです。生産者がいて、我々の仕事があると思う。信頼関係を築くことも必要ですね。生産者に喜んでもらうことが、お客さんに喜んでもらえることにつながる。

グループコンセプトの一つに「生産者が一生懸命作れる環境作り」とあるけど、生産者が作ってくれたものは全部売ります。それと、生産者が生産に特化する環境を作るため、選別から箱詰め、紐かけ、パックはうちでしてます。生産者には作ることだけをしてほしい。

Q.お仕事をされていて、良かった・楽しいと感じるときは?

A.子どもたちと芋ほりと焼き芋をするイベントをしたときに、「おっちゃん、ありがとう」って。喜ばれることが私にとっても喜びです。この仕事をやってて良かったなって思います。

あとは、京野菜を奉納するときに普段は入れないところ、例えば社務所なんかに入れて野菜を奉納して、周りに喜んでもらえることですね。

Q.逆に、苦労や難しさを感じるときは?

A.悪天候によって、野菜ができなかったとき。季節や旬のものだから、雪なんかが降ってきたら大変。野菜がうまいこと順調なときは怖くないんだけど(笑)。たくさん注文を頂くのも善し悪し。京野菜はいろいろ旬があって、美味しいものがあって、そういうのが良いとこだけどね。

Q.土明さんにとって、ずばり京野菜とは?

A.20世紀最大のヒット商品やね。京野菜がなかったら、我々は普通の八百屋さんやった。発掘したことによって、生産者も喜んでると思います。

“桜に紅葉。京都のお寺にはいろんな顔がある。”

Q.京都についてどう思いますか?

A.住んでて住みやすいし、落ち着く。遊んでもらうことがたくさんあって、舞妓さんもいるし、おもしろいええまちです。京都は独特ながら、色々なことがあってうまいことできてる。寺社仏閣がたくさんあるのもいいですね。お寺巡りが好きなんですが、京都のお寺は奥が深くて歴史がある。

Q.良く行くお寺はどこですか?

A.安楽寺ですね。ここで鹿ケ谷かぼちゃの奉納供養をしている関係もあるんですが。季節によって、顔が変わりよる。桜に紅葉に。京都は花とお寺がマッチしてる。紅葉だと、北の方へ行けば行くほど赤みが強いし、女性たちが京都にあこがれる理由が分かります。外国の方が来はっても、あこがれるのはそういうことやと思う。

Q.そんな京都を楽しむ方法を教えてください。

A.寺社仏閣のイベントに参加しはるのが一番やと思う。そういうイベントで、神様から力、英気をもらう。必要やね。学生にとって、こういうイベントに参加することは印象に残ると思う。

学生に向けてメッセージをお願いします!

“京都にいる間に色々なことをやって、経験してください。”

せっかく京都に来てるんだから、もっともっと京都のことをアピールしてほしいし、中に入ってきてほしい。京都のまちは、見ていくと南から北までほんとにいろいろあるから。イベントに参加してみてください。

“京野菜を手軽に楽しめるレストラン”

Tawawa二条店

住所:京都市中京区西ノ京朱雀町1番地立命館大学朱雀キャンパス7F

TEL:075-813-8310

営業時間:ランチ 90分/【月~土】11:00~14:00(LO.)

【日】11:00~13:00(LO.)

ディナー 【月~土】17:00~21:00(LO.)

【日】18:00~21:00(LO.)

JR・地下鉄東西線「二条駅」下車、千本通を南へ徒歩3分

Tawawa新風館店

住所:京都市中京区烏丸通姉小路下ル場之町586-2新風館3F

TEL:075-257-8058

営業時間:ランチ 90分/11:00~15:30(LO.14:30)

ディナー 17:30~23:00(LO.22:00)

地下鉄烏丸線・地下鉄東西線「烏丸御池駅」下車、5番出口より南へ徒歩すぐ

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